トリミング業界、飼い主様の間で度々出てくる犬の耳問題。
犬の耳についてお話していきたいと思います。
Let’s 耳の毛。
犬の耳毛。
抜く?抜かない?問題。
耳の毛問題で一番の議題は、犬の耳の毛を抜くか、抜かないか。
それでは、考えていきましょう。
毛って、なぜ生えてくるのでしょうか?
ここから考える必要があると思います。
みなさまは、耳の毛についてどうお考えでしょうか?
抜く派
耳の毛を抜く派の意見は、
・耳の中が不衛生になる。
・耳が臭くなる。
・耳が悪くなる。(外耳炎等)
などが挙げられます。
果たして、耳の毛が原因なのでしょうか?
抜かない派
耳の毛を抜かない派の意見は、
・耳の毛が生えている事が自然。
・抜かずに耳から出ている毛を切る。
などが挙げられます。
果たして抜かない方がいいのでしょうか?
耳の中が悪くなる理由
シャンプーの時に耳に水が入る
犬の気持ちの考えでは、耳の毛がある、ない、で耳の中の環境が悪くなるとは考えてません。
内耳炎や外耳炎の原因の大半は、トリミングサロンや自宅でのシャンプーやお風呂が原因だと考えてます。
トリミングサロンやお家でシャンプーする時に、犬の耳を水が入らないように塞いでしてますか?
または、耳栓をしてますか?
耳を塞がずにシャンプーすると、ドバドバと耳にシャンプー液やお湯が入ってきます。
耳の毛は入ってきたシャンプー液やお湯を外に出しにくくするのと、通気性を悪くして蒸れる状態になります。
この状態を放っておく事で、犬は耳に違和感を感じてカキカキして、外耳炎になったり、シャンプー液が雑菌のエサとなり耳の中で繁殖して、内耳炎になったりします。
ここで気づく人は、
やっぱり耳の毛いらないじゃん。ってなりますよね。
よーく考えてみてください。
耳の毛が原因ではなく、シャンプーやお風呂に入る時に耳に水が入る事が問題なんです!
耳毛を抜く
実は、
耳の中の環境が悪くなる原因の1つが、
耳毛を抜く事でもあります。
なぜか?
耳の中には多少なりと雑菌はいます。
皮膚によって雑菌が繁殖しないようになってます。
が、しかし、
耳毛を抜く事で、抜いた毛穴から雑菌が入ったり、抜く時に皮膚を傷つけたりして、そこに雑菌が繁殖したりします。
こうなると、
初めは痒みや違和感を感じてカキカキするようになり、
それが癖になったり、外耳を爪で傷つけてより悪化させることになります。
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使い捨てで衛生的。
耳毛を抜く必要がある場合
耳毛が剛毛
犬種によって、耳の毛の生え具合が違います。
耳の毛がない、少ない犬種は
・ダックスフンド
・チワワ
•ポメラニアン
などの犬種は耳毛がほとんどないので、
抜く必要はありませんが、脂や雑菌の死骸で耳の中が汚れるので、皮膚を傷つけないように拭く必要はあります。
耳の毛が剛毛な犬種は
・シュナウザー
・プードル(個体差あり)
・シーズ
などの犬種になります。
個体差はありますが、テリア犬種は耳毛が剛毛なので、通気性を良くするために、毛を間引く必要があります。
抜くと言うよりも、切る。
が、犬にとっても負担が少なく済みますね。
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抜く、抜かないではなく犬の耳毛に合わせる
結論として
犬種によって、耳の毛の生え具合は異なり、
生活環境によっても耳の毛の処理の仕方は変わってきます。
良かれと思って、耳の毛を抜くと逆に悪くしてしまうこともあるし、知識や技術が足りず耳の中にシャンプー液やお湯を入れてしまう事も。
耳の中の環境が悪くなってしまったら、獣医師の診断と指示により、正しく治療する事をおすすめします。
毛は必要だから生えている。
犬の耳の毛には、耳の中を守ると言う役割があります。
虫が入るのを防いだり、雨や少しの水が入るのを防いだりと身体を守る防具なんです。
人が無闇に手を加える事で、守られるはずのものが守れなくなります。
愛犬の為に、正しい知識を。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次のブログもお楽しみに。