犬のワクチンのお話。
今回は犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)ワクチンについてです。
ワクチンとは、弱体、殺菌した病原体(ウイルス、細菌)を接種することによって、それに対する抵抗力(免疫)を獲得させ、病気の発症を予防したり、重症化を防いだりするものを言います。
犬の混合ワクチンは、感染症から犬を守るための予防接種です。
目次
病気の特徴(症状)
1歳以下の犬では致死率が高いが、成犬では不顕性感染を示すことが多い。
症状として
・発熱
・下痢
・嘔吐
・腹痛
などを示し、肝臓の腫脹になる。
感染経路・感染状況
犬伝染性肝炎ウイルスが原因で、感染犬の尿・唾液などの分泌物が、犬の口の中に入ることによって感染します。
予防
犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)ワクチンによる予防が有効です。母犬の移行抗体が消失する時期に、ワクチン接種が必要です。
ワクチンを接種せずに、ドッグランなどの犬の集まる場所は控える。
治療(感染した場合)
獣医師の診察を受ける。
有効な治療法はないため、肝臓のダメージが回復するまで、支持療法を行う。
静脈点滴をはじめに、状態によっては肝機能低下を起こす血液凝固不全に対して、輸血を必要とする事もある。
20%前後の個体で臨床症状が消失した後に目が青くなるブルーアイが観察される。
混合ワクチン
犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型)はコアワクチンに分類され3〜8種の混合ワクチンに含まれる。
費用は¥3000〜¥10000。(種が増えると値段は高くなる。)
*動物病院によって、値段や含まれるワクチンが異なる場合があるのでかかりつけ獣医で確認ください。