犬のワクチンのお話。
今回は犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)ワクチンについてです。
ワクチンとは、弱体、殺菌した病原体(ウイルス、細菌)を接種することによって、それに対する抵抗力(免疫)を獲得させ、病気の発症を予防したり、重症化を防いだりするものを言います。
犬の混合ワクチンは、感染症から犬を守るための予防接種です。
目次
病気の特徴(症状)
症状は乾いた咳を主症状とする感染力の強い呼吸器の病気です。
症状として
・発熱
・食欲不振
・くしゃみ
・鼻水
などの症状がでる。
他の病原体との混合感染により症状が重くなり、肺炎を引き起こすことも。
感染経路・感染状況
犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)に感染した犬との接触、咳やクシャミなどの飛沫から感染する。
予防
ワクチン接種をしっかり行うことで犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)を予防することができます。その時に犬伝染性肝炎(犬アデノウイルス1型感染)を同時接種することが重要です。
治療(感染した場合)
犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)の有効な治療法はありません。
細菌などの二次感染を抑えるために抗生物質や点滴などの対症療法になる。
犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)かかってしまった犬が居る場合は、感染犬を隔離し環境や器具を塩素系消毒薬でしっかりと消毒することが必要になります。
混合ワクチン
犬伝染性喉頭気管炎(犬アデノウイルス2型感染)はコアワクチンに分類され3〜8種の混合ワクチンに含まれる。
費用は¥3000〜¥10000。(種が増えると値段は高くなる。)
*動物病院によって、値段や含まれるワクチンが異なる場合があるのでかかりつけ獣医で確認ください。